ぼちぼち 鍼灸道

「鍼灸道は一日でならず」  グッサン先生の鍼灸修行日記

漢方医語辞典

師匠 山下先生の教えで、難経(81難)の原文を読み進めています。

漢文の文字の並びにはずいぶん慣れてきたのだが、単語(熟語)の意味が相変わらず難しい・・・

古典の医学用語はインターネットでも出てこないので、いつも先生に聞いていたのですが、先生からこの本をご紹介いただきました。

ありそうでなかった、この医語辞典。。ネットで調べたら2,000円弱で購入できると分かったので、さっそく注文したのが、本日届きました。

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すぐに、いろんな言葉を調べてみました。

この本だけを眺めるのも結構面白い。

ちなみに「瘀血」という言葉を調べてみると下記のような解説が書いてあった。

興味深かったので、少し紹介しますね。

 

「瘀血」

従来から瘀および瘀血については次のように解釈されていた。

・汚物留滞壅塞するの意、瘀は淤に同じく、淤は淤泥(どろ、ぬかるみ)なり。説文に淤は澱滓濁泥なりと。銭潢曰く瘀は留蓄壅滞なりと。説文に積血という。

これを受け、昭和44年7月 漢方の臨床誌上に柴咲保三氏は次のごとく従来の解釈の誤りを訂正発表された。

・「瘀」には「きたない」「よごれた」「老廃物を含む」という意味は微塵もない。「汚れている」という意味は「汚」という字が用いられる。

・「瘀」は辞雅には「瘀とは一の病なり」とある。

・説文には「積血なり」とあるが、積血とは「血がつまる」と訳すべきで積もった血は必ずしも汚れているとは限らない。だから瘀血とは「血の於する病気」ということになる。

・「於」とは、途中において何かつかえることを意味する言葉である。

従って瘀血とは、血そのものの性状を表す言葉ではなくて、スラスラと流通すべき血が何らかの原因により、つかえてスムーズに流れなくなった状態(病状)をいう言葉である。

・素問の中の「悪血」は「わるい血」という意味ではなく、「おさえられた血」と訳すべきである。

・「瘀血」とは「血のつかえる病気」と訳すのが定法であって、「たまっている血」の意に解するのは正しい訳ではない。

 

過去の説明の訂正なども含め、西山英雄先生の自説も交えて解説されています。