日本の渚~失われ行く海辺の自然~
著者 :加藤 真
サイズ:新書判/並製/220頁
定価 :777円(本体740円)
発行 :1999年4月20日
出版社:岩波書店
干潟・砂浜・サンゴ礁…。
日本列島を美しく縁どり豊かな自然をはぐくんできた渚が、 いま急速に失われようとしている。
北海道から琉球列島まで、全国各地の海岸をたずね歩いた 生態学者が、かつて人々の心のうちに映じた渚の原風景を描きつつ、その生態系システムと機能、生物の多様性を説きあかし、渚の保護をしずかに語る。
京都大学の加藤真先生の著書です。
日本の美しき渚の様子と、そこに繰り広げられる生物多様性の素晴らしさを実感できると共に、その渚がどんどん 失われしまっている現実の叫び・・・ 一度失われた自然は、なかなか取り戻せないということを教えてくれる1冊です。
失ってはじめて分かってくる、その大切さ・重要性。
でも、その大切さをまだ分かっていない人たちがいるから、 今なお、渚の消失は継続しているんですよね。
私の幼いころに遊んだ渚も、すでにテトラポットなどで護岸工事が進み、自然のままではなくなっています。寂しいですね。